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​tesusabi elements

物事を知覚し、そこから創造を膨らませて表現や造形をすることはヒトという生き物としての本質であると思う。私はこの数年「考える」ことよりもまず先にある、世界中に散りばめられた様々なヒントを知覚する敏感で研ぎ澄まされた「感覚」そのものに憧れてきた。そうした鋭い感覚を養うための手がかりとして「民俗学的フィールドワーク」と「素材との手すさび」を続けている。

 

tesusabi elementsはそうした過程の中で生まれる造形物である。フィールドワークによって外界の空気を取り込み感覚を敏感にしては、日常のありふれた素材(主に人工物など)で手すさびを行う。こうした、物事を直感的に捉える瞬間と理論的に思考する時間を幾度となく繰り返すことで、自分自身がどこまでも敏感なレセプターであれるように鍛錬をしてきた。これにより日常生活の身近な物からも、まだ気付かれていない、あるいは見落としている価値を発見することができると考えている。この膨大なエレメント群は新しい造形への足掛かりであり、何かをデザインに落とし込む前の最も重要なプロセスである。

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